Practice — 15 MIN · Prospection
うまくいった10年後を、具体的に書く
ANSWERすべてがうまくいった10年後の自分を、平日の1日の時間割として書き出すワークです。所要時間は15分。抽象的な目標ではなく、時間・場所・誰といるかまで具体化することで、「なんとなく漠然としていた未来」が今日の選択に接続されます。
1. なぜ「時間割」なのか
「成長したい」「充実したい」といった目標は、行動に変換されません。何をすればよいかが決まらないからです。
一方、「朝8時に、どこで、誰と、何をしているか」は具体的です。そしてこの具体性があると、今日の選択に影響が出ます。10年後にその朝を迎えるために、今週何をすべきかが逆算できるからです。
未来を思い描く働きは、記憶をつかさどる脳の領域と重なります。つまり未来を描くとは、過去の素材を組み替える作業です。具体的に書くほど、脳は現実味を感じ取ります。
2. やり方(15分)
- ① 前提を置く(1分) これから10年、大きな障害はなく、努力が実った、と仮定する。謙虚さは一旦置く。
- ② 平日の1日を書く(10分) 起床から就寝まで、時間の流れに沿って書く。朝食は誰と食べるか、何時にどこへ向かうか、昼に誰と話すか、夕方に何を終えているか。
- ③ 気持ちを1行足す(2分) その1日を終えたとき、どんな気持ちで眠るか。
- ④ 今週の一歩を選ぶ(2分) 書いた未来に近づくために、今週できることを1つだけ書く。
②が中心です。役職や年収ではなく、時間の使い方を書いてください。多くの人が、書きながら「これは今の延長線上にない」と気づきます。それが収穫です。
3. 書けないときは
10年後が遠すぎる。3年後にしてください。それでも遠ければ1年後で構いません。期間は問題ではありません。
うまくいった未来が想像できない。いま余裕がない状態かもしれません。未来を描くには、ある程度の心の余裕が必要です。まず休息を整えるほうが先のこともあります。
書いても現実味がない。それで構いません。このワークの目的は予測ではなく、選択肢を増やすことです。
4. 続け方
3か月に一度、書き直してください。前回のものは見ないで書き、あとから比べます。変わっていれば、それは方向が定まってきた証拠です。変わっていなければ、その未来はかなり本物だということになります。
よくある質問
何度もやる意味はありますか?
あります。書くたびに解像度が上がり、また前回との差分から自分の変化が見えます。3か月ごとが目安です。
現実的でない未来を書いてもいいですか?
構いません。制約を外して書くほうが、本当に望んでいることが出てきます。現実的な調整は、書いたあとでできます。
人に見せたほうがいいですか?
話すと定着します。言葉にした瞬間に、自分でも気づいていなかった条件が見えてくることがあります。
出典・参考文献
- Kellerman, G. R., & Seligman, M. E. P. (2023). Tomorrowmind. Atria Books.
- 日本語版『これからの生き方 揺らぐ世界で何度でも立ち直る力』(徳吉陽河 監訳・解説)
- 徳吉陽河(2023). ポジティブ大全. 総合法令出版
- ※ 本記事は自己理解のための情報であり、医学的な診断・治療を目的とするものではありません。