これからの生き方TOMORROWMIND JAPAN PRISM診断を受ける

ホームコラム / 危機のときに、PRISMはどう働くか

Column — これからの未来

危機のときに、PRISMはどう働くか

執筆:これからの生き方 編集部 監修:徳吉陽河(『これからの生き方』監訳・解説) 最終更新:2026年8月28日
ANSWER危機の場面では、5つの力のうち先に必要になるものと、後から効いてくるものが分かれます。初動ではソーシャルコネクトとレジリエンスが、収束期にはプロスペクションとイノベーションが、そして長期の回復ではマタリングが中心になります。順序を知っておくと、いま何をすべきかが決まります。

この記事でわかること

  1. 1. 危機には段階がある
  2. 2. 段階ごとに効く力
  3. 3. 個人の頑張りに還元しない
  4. 4. 平時にやっておけること
  5. よくある質問
  6. 出典・参考文献

1. 危機には段階がある

災害、事故、事業の急停止。危機と呼ばれる出来事は種類が違っても、時間の経過にともなう段階はよく似ています。混乱期、対応期、収束期、そして長い回復期です。

それぞれの段階で、必要になる心の働きが変わります。混乱期に未来を描こうとしても手が回りませんし、回復期に初動の緊張感を保ち続けると消耗します。

2. 段階ごとに効く力

段階中心になる力やること
混乱期S ソーシャルコネクト誰と連絡が取れるかを確かめる。ひとりで判断しない。情報の入口を絞る。
対応期R レジリエンス解釈を広げすぎない。範囲を限定して、できることから手をつける。
収束期P プロスペクション
I イノベーション
複数の再建案を並べる。前と同じに戻すのか、別の形にするのかを検討する。
回復期M マタリング自分の役割を捉え直す。誰の役に立っているかを見えるようにする。

3. 個人の頑張りに還元しない

危機対応でもっとも多い失敗は、個人の粘り強さに依存することです。初動は気力で持ちますが、長期戦になると必ず崩れます。

組織の側でできることは、交代の仕組みをつくること、判断の権限を現場に降ろすこと、そして貢献が本人に返る経路を確保することです。とくに3つ目は見落とされがちですが、長期の回復期に効いてきます。

→ 変化に耐える組織の条件

4. 平時にやっておけること

危機管理や災害対応の文脈でPRISMを活用する取り組みも進んでいます。関連する記事は、下の外部リンクからご覧いただけます。

関連する取り組み

一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会では、PRISMを危機管理や災害対応に応用する記事を公開しています。

→ 危機管理とPRISMの活用
→ 地震災害に対するPRISM対応アプローチ

よくある質問

危機のときに5つ全部は無理です。
無理です。だから段階があります。混乱期はソーシャルコネクトだけで構いません。全部を同時に使おうとしないことが、むしろ重要です。
平時との切り替えはどうすればいいですか?
切り替えより、平時のうちに手順を決めておくことが効きます。危機の最中に方針を考えるのは、条件がもっとも悪い状態です。
回復期が長引いています。
回復期に効くのはマタリングです。自分の働きが誰に届いているかが見えなくなると、長期戦は保ちません。仕組みの側を見直してください。

出典・参考文献

関連する記事