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チームで使う|診断結果を対話に変える方法
ANSWER診断結果は、点数を比べるためではなく、対話を始めるために使ってください。点数の比較を始めた瞬間に、心理的安全性は損なわれ、以降のデータも正確でなくなります。使うのは「どの力を使う場面が多いか」という問いのほうです。
1. やってはいけない使い方
- 個人の点数を並べて比較する。低い人が守りに入り、以降の回答が歪みます。
- 人事評価に使う。これは自己理解の尺度であり、能力評価の道具ではありません。
- 提出を義務にする。任意であることが、結果の正確さを担保します。
- 低い項目を課題として割り当てる。改善対象にされると、正直に答えられなくなります。
2. 有効な使い方
① チーム平均だけを共有する
個人結果は本人だけが見ます。共有するのはチームの平均と、そのばらつきです。「うちはソーシャルコネクトが低めに出た」という話から始めると、原因は自然と環境の話になります。
② 「どの力をよく使っているか」を語り合う
点数ではなく、日常のどの場面でその力を使っているかを話します。ここで初めて、メンバーがどんな貢献をしているのかが可視化されます。
③ 施策をひとつだけ決める
対話の最後に、チームとして変えることをひとつだけ決めます。複数決めると、たいてい全部実行されません。
④ 3か月後に再測定する
同じ尺度をもう一度受け、平均の変化を見ます。変わっていなければ、施策が届いていなかったということです。責めるのではなく、設計を見直します。
3. 進行の目安(90分)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 事前 | 各自が診断を受ける(PRISM尺度15問/OMS7問)。結果は本人のみ。 |
| 0-10分 | 目的の共有。評価ではないこと、個人結果は共有しないことを明言する。 |
| 10-30分 | チーム平均の共有と、第一印象の交換。 |
| 30-70分 | 「どの力を、どの場面で使っているか」の対話。 |
| 70-90分 | 変えることをひとつ決め、3か月後の再測定を予定に入れる。 |
4. 組織コードでの集計
各診断ページには、任意の組織コード欄があります。同じコードを入力してもらうと、チーム単位で集計できます。個人が特定できない形で、平均と分布だけを扱ってください。
集計には、10名以上のデータがあると安定します。少人数の場合は、数値より対話に重心を置くほうが有効です。
よくある質問
何名くらいから使えますか?
対話であれば3名から可能です。数値の集計を安定させたい場合は10名以上を目安にしてください。
結果を見せたくない人がいます。
問題ありません。個人結果は本人だけが見るものとして設計しています。回答自体を任意にしてください。
ファシリテーターは必要ですか?
内部の方でも可能です。ただし評価権限を持つ人が進行すると、正直な発言が出にくくなります。可能であれば、権限のない方が進行するのが望ましいです。
出典・参考文献
- Kellerman, G. R., & Seligman, M. E. P. (2023). Tomorrowmind. Atria Books.
- 日本語版『これからの生き方』(徳吉陽河 監訳・解説)
- Reece, A., Yaden, D., Kellerman, G., et al. (2021). Mattering is an indicator of organizational health and employee success. The Journal of Positive Psychology, 16(2), 228-248.
- ※ 心理尺度のビジネス・商用利用には、協会の資格取得または法人契約が必要です。