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Chapters

『これからの生き方』各章紹介

序章から終章まで、全12章の内容と読みどころをまとめました。ページ数は日本語版のものです。PRISMのどの力に対応するかもあわせて示しています。

本書は大きく3つのかたまりでできています。前半(序章〜第3章)が土台、中盤(第4章〜第9章)がPRISMの各論、後半(第10章・終章)が個人から組織への展開です。 中盤の6章は、必要なところから読んでも理解できるように書かれています。

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P.13

変化の時代に投げ出された、ひとりの物語

一人の働き手が経験した大きな失敗と、そこからの立ち上がりを通して、本書全体の問いが提示されます。理論の前に、生身の経験から入る章です。

読みどころ:この人物のどこが「よくある話」だと感じたか。そこがあなたにとっての本書の入口になります。

1 P.41

仕事における脳とは?

神経科学と進化心理学の視点から、人間の脳が何のために設計され、現代の仕事環境とどこがずれているのかを扱います。本書でもっとも専門的な章のひとつです。

読みどころ:用語をすべて理解する必要はありません。「脳は変わっていないのに環境だけが速く変わった」という結論だけ持って先へ進んで構いません。

2 P.69

2つの試練

労働における自動化と激流

働く人がいま直面している2種類の圧力を整理します。ひとつは自動化による仕事の置き換え、もうひとつは変化そのものの速さ(激流)です。

読みどころ:自分が感じている不安がこの2つのどちらに近いかを考えながら読むと、後半の章の選び方が決まります。

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3 P.89

私たちの歴史的優位性

繁栄の科学とは?

人類がこれまで困難をどう乗り越えてきたのか、そして「繁栄(フラーリッシング)」を科学的に扱うとはどういうことかを示します。ここでPRISMの土台が据えられます。

読みどころ:ここまでが前半のまとめです。読み終えたら、第4章以降は関心のある章から読んでも構いません。

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4 P.115
PRISM · R

レジリエンスの構成要素

立ち直る力を、ひとつの資質ではなく複数の要素の集合として分解します。認知的敏捷性、感情調整、セルフ・コンパッション、社会的つながりなどが登場します。

読みどころ:「折れない強さ」ではなく「戻る速さ」として書かれている点。付録の24の質問リストは、この章に対応しています。

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5 P.147
PRISM · M

ミーニング・ラッシュ

お金ではなく、マタリングを求める理由

働く人が報酬以上に何を求めているのかを扱います。組織におけるマタリングが、エンゲージメントや健康にどう関わるかが示されます。

読みどころ:「自分がいてもいなくても同じ」と感じたことがある方は、この章から読むのが最短です。付録のOMSはここに対応します。

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6 P.185
PRISM · S

ラピッド・ラポール(迅速な信頼関係づくり)

プレッシャーの中での関係性

時間をかけずに信頼関係を築く力を扱います。チームも取引先も入れ替わり続ける環境で、なぜこの力が要になるのかが説明されます。

読みどころ:人づきあいが得意かどうかの話ではなく、技術として扱われている点に注目してください。

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7 P.217
PRISM · S

ラピッド・ラポール2

時間的な豊かさ、シンクロニシティ、個別性を通じたつながり

前章の続きとして、時間の感じ方や同期性、一人ひとりの個別性を通じたつながりの作り方を掘り下げます。リモートワークが日常になった環境と相性のよい章です。

読みどころ:会話を長くするのではなく、深さを一段上げる具体策を探しながら読むと、実務に落ちます。

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8 P.243
PRISM · P

プロスペクション(未来予想力)

21世紀における超越した力

人間が未来を思い描く働きを、本書は特別な位置づけで扱います。過去を記憶する動物であること以上に、先を思い描く動物であることが人間の強みだという視点です。

読みどころ:「予測を当てる」話ではありません。複数の未来を並べて比べる作業そのものが力だ、という点を押さえてください。

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9 P.283
PRISM · I

すべての人が創造性を発揮する時代

創造性を一部の才能ある人のものとせず、誰もが発揮しうる働きとして扱います。生成AIが普及した環境で、人間が問いを立てる側に回ることの意味が語られます。

読みどころ:「新しいことを思いつく」より「既にあるものを結びつける」という捉え方が中心です。

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10 P.347

働く人の未来への備えとは?

ここまでの5つの力を、実際のキャリアと働き方にどう組み込むかを扱います。個人の実践から、より長い時間軸の話へ移る章です。

読みどころ:キャリアを職業名ではなく能力の発達過程として捉える視点が示されます。転職やリスキリングを考えている方はここを厚めに。

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P.373

プロアクティブな組織

個人の努力に還元せず、組織の設計としてPRISMをどう支えるかを論じます。人事制度、マネジメント、職場文化の話です。

読みどころ:個人読者にとっても、いまの職場に足りないものを言語化する材料になります。

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巻末

監訳者まえがき(P.6)/監訳者あとがき(P.386)
日本語版だけに収録されている部分です。まえがきは読む前に、あとがきは読み終えたあとに。本文が難しく感じたときの帰り道になります。

付録(P.406)
レジリエンスに関わる24のスキルを引き出す質問リストと、3つの心理尺度(VUCA自己効力感尺度・組織におけるマタリング(重要感)尺度・PRISM尺度)が収録されています。

参考文献・出典(P.461)
本書の主張がどの研究に支えられているかをたどるための入口です。